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お知らせ

小樽赤岩 新ルートについて

 バビシェでは赤岩リーダーチェックの時にハーケンとボルトを打ってもらっています。以前は近場の岩に試し打ちをしていましたが、どうせなら新しくルートを作った方がよいと考え、数年前から東の小岩塔群にルートを作っています。それが9本にもなりましたので、まずはホームページでお知らせします。いずれも安全を確保するため、適度な位置に打ち、ルート名とグレード、説明をつけています。新ルートをどうぞお試しください。

            

           バビシェ・マウンテン・クラブ  代表 佐藤信二

 

 

 

 

「バビセブンルート」

東、観音岩 4級~4級+

 峠から東の小岩塔群に向かうと、最初の岩が観音岩。登山道から岩の右側に沿って下まで降りる。取り付き辺りは以前は木々でうっそうとしていたが、最近はこのルートを登る人が多く、かなり開けてきた。リッジルートとフランケの間のほぼカンテ左に沿ったルート。

最低コルのハングから少し左に上がった、フランケ側に横のクラックにある2本のハーケンがスタート地点。少し遠いが後ろの木でビレイが取れる。すぐ右上に見えるピンを取り、そのままほぼカンテ沿いの左側を登る。岩は固くしっかりしており、ピンを確認しながら順調にクライミングできる。

中間を越えると立ってきてホールドがとりづらくなる。少し上がり左上部のピンを取り一歩下がって手足の確認して再度アタックすると楽。それを越えると側面をそのまま直上する。ホールドはしっかりているので気持ちよくどんどん登れる。徐々に斜度も落ちてくるのでそのまま終了点へ。

 

「シンリナルート」 

東、トリコニ―岩 5級~

 取り付きはダイレクトルートからさらに降りた東面と西面の間の最低コル。まずは右側のスラブにあるピンにランニングビレーを取ってからスタート。カンテからの取り付きにホールドが見当たらないが、左側を少し登ると大きなガバがある。思い切り右に振り細かいホールドに右足を乗せってハーケン下の小さなクラックを取りに行く。このスタート面白い。

カンテの上に立ちそのまま直上する。右に逃げられるがスラブ面をバランス取りながらまっすぐ登るとなかなかテクニカル。最後のチムニー左側クラックのハングが核心。上部のピンを取り、一休みしてホールドを探す。足の位置を確認してから右のクラックで体を上げ、左の細かいホールドで少しずつ上がり、最後にガバに手を伸ばすと終了。足の位置がポイント。

 

「マミヤスルート」

東、4段テラス西面4級+

 海に向かって左側の西面を下り、やさしい凹角の左側から取付く。クラックにピンがある。縦のクラック沿いに登ると少し手強い。ビレイは足場が悪いので気を付ける。少し離れた後ろ側の木にスリングを巻き付け長くするとよい。ルートはフェース4面を逃げずに登ると楽しい。右に逃れると簡単になる。一面ごとに一息つき次ホールドを確認する。最後の面は左右に行くと面白みがないため、そのまま直上する。上部にあるピンを取ってから左右の細かいホールドを探りながら攻略する。ホールドが見えないので、手さぐりになるがカチがあり足の位置もポイント。

 

 

「シンザキルート」

東、4段テラス東面4級+

 ノーマルルート左側のスラブと大きなクラックから登る。スタート点にピンはなくキャメを入れてもいいが、左右ともガバホールドなので問題ない。少し登って左に移るが、下部からトラバースすると手足がなく立っていて難しい。ピンが隠れ気味なのでよく探すこと。直上しすぎると簡単になり面白みがなくなる。

トラバースのポイントはピンを確認しながら移動する。ホールドが甘くなるところもあるがよく探すとガバがある。そこからの直上が少し立っている。ホールドを確実に探して登ると解決。さらに上がると下からピンが見えないが、小さなブッシュの中にあるので見つけられる。のぞいて確認する。最後のスラブ状はステップを確認し細かい左で体を上げると、すぐ上にガバがあり安心する。そこから体を上げ一気に終了点まで登る。

 

 

「バビボコルート」

東、猫岩 5級

 西側の最低コルが取付き。簡単に登って一段上がると棚になる。ピンを取って直上するが、岩がもろいため最大限の注意が必要。細かい岩をはがさないように押さえながら体を上げる。すぐにしっかりしたピンがあり安心する。または左にトラバースしてくぼみに入ると、ピンもホールドもあり一呼吸つける。そこから右にトラバース気味に登ると安心。

上のピンを取って右上すると岩はしっかりしている。そこからは凹角気味を上がる。バランスよく上がると目の前に大きな岩があり、左右どちらでもいいが左から行くと楽。左右にピンがあり両方とってさらに直上。寝ている岩を詰めると最後の乗り越しが少し立っている。ちょっと手ごわい感じがするが、上部にあるピンを取ると安心。そのまま終了点まで登る。意外と変化に富んでいて楽しいクライミングができる。

 

 

バビシェルート

東、チムニー岩 5級~

 中山ハング左のかぶったカンテから取付く。少し上がりピンを取ってからトライする。足の位置が微妙で、左の指力で体を持ち上げるが意外とやっかいだ。棚にあがり少し登ると右に寄り、中山ハングの真上に出る。そのまま直上するが、ルート取りによっては多少の手ごわさがあり意外と面白い。

そのまま登り、チムニールートの入口右にでる。左上すると手足がなく詰まってしまう。少し右にあがってから、さらに右にホールドを求めてトラバースするが思い切りが必要。高度感がすごいが、ほっとするほどのガバが見つかる。乗っこすと少し楽になるが、ほぼ正面壁ルートと同じラインを取る。かぶっているがガバつなぎなので結構快適に登れ、そのまま寝てくる終了地点へ。高度感いっぱいの好ルート。

 

 

バビヤスルート

東、チムニー岩、5級

 ジェードル左の巨人の鼻のように突き出た岩の右から登る。ルートを確認するとピンがあるので沿って登る。突き出た岩の上に立つと押さえつけられるようになるが、右のアンダーを取って体を上げる。しっかりした横ホールで安心してハングをのっこすが次が甘い。我慢して体を上げるか、思い切って左にホールドを探してもよい。少し遠いが右にもカチがある。そのまま足を上げると安定する。カンテから左を見ると立ったスラブ上に出ると、上部にピンがある。一段足ホールドがあるので我慢して1,2手じりじり登る。ホールドはありそうで見つからないがなかなかおもしろい。

そのままテラスに立ち、最後は左ダイレクトを登る。右のピンを取り、直上するとホールドが見えなくなるので思い切って左にトラバースする。足がなくなるがよく探すと細かいのが見つかるので安心。そのまま体を上げるとガバがあり斜度も落ち安心する。

 

 

ヨコエルート

東、チムニー岩5級-

 バビヤス取り付きの鼻のような突き出た岩の左側からスタ-ト。細かいホールドを探すが、左の足元がスラブ状にハングしていて足の置けるホールドが見つからない。それでも左手右手の細かいホールドを探し強引に登ることもできる。また、右の突き出た鼻岩を使い大きく振って左にあがると意外と楽に解決できる。そのまま寝ている岩を少し上がると小さなくぼみがあり立ってくる。右側にボロボロのハーケンが見えるが、それを使わないで左側を乗り越してカンテにでる。

手足が細かくなるがきちんと足が乗る。そのまま直上すると高度感が出てくるが、ホールドは手足ともしっかりしている。下から見えなくなるが、ピンに導かれるように右上しテラスに出る。まっすぐ登るとハングしているが左右に逃げるとやさしい。さらに登るとスリングのついたハーケンが出てくる。ここも直上するが、同じように左右に逃げると簡単になる。そのままガバホールドを使って終了点まで登る。

 

 

7人のバビルート」 

東、ピナクル4P、5級~

 ピナクル4ピッチ目の取り付き手前。カンテを回り込んだら上部にきれいなスラブが見える。上にピンが続いているので分かりやすい。右のカンテ沿いを登るが、下のピンが見えるところが取り付き。出だしは簡単そうだが、一段上がるとすぐホールドがなくなる。右手のカンテを探すが甘くて決まらない。左を我慢して少し体を上げ、カンテの上を探すとやっとガバが見つかる。フットホールドは細かいのを探すがなかなか見つからない。

カンテに回り込むと簡単になってしまうので、右手と右足のフットホールドだけカンテを使いたい。左手を探しさらに右手のカンテを探るがまた甘くなるが、こらえながら直上。そこから左に移ると手足がなくなる。このスラブが意外と長く、力が入る。ピンが適度にあるので安心だが、できれば最後までスラブを登りたい。なかなかテクニカルで、面白い。

 

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