北海道で登山をしていたら、出会ってみたい野生動物ランキング上位にナキウサギが入るのではないでしょうか。
山行の途中で、愛くるしい声は聞いても姿は見えず、思いを残しつつガレ場を後にした経験をお持ちの方も多いのではないかと思います。わたしもそんな1人です。
今回、ナキウサギの見られる山として知られる東ヌプカウシヌプリに、撮影登山のため長年通い続けてきた先輩に同行させていただくことができました。
白樺峠からスタートです。
倒木の多さに少々驚きつつ、雪と氷混じりの登山道を進み登頂。
山頂にて水分や行動食を取り、防寒着を着こみ準備を整えました。
コンビニやお菓子の袋などのカサカサした音は、ナキウサギの捕食者の飛翔音に似ているらしく、ナキウサギにストレスを与えるかもしれないのだそうです。勉強になるなぁ。
この辺り一帯がナキウサギの生息地です。
人が近づき過ぎたり、ナキウサギのごはんである植物を踏み荒らさぬようロープで区切られています。
コンパクトデジカメを最大ズームにしてなんとか写真を撮りました。ピントの甘さ、画質が粗いのはご容赦ください。
さて、引率してくださったY先輩による写真はこちら。
ナキウサギを撮り続けて30年近いそう。
モグモグと植物を食べていたり
俊敏に跳ねまわったり
引っこんだかと思うと、また違う出入り口から姿を現したり。
座りこんで佇む姿、愛くるしい後ろ姿などなど、1時間半弱の間に、様々な姿を見せてくれました。
今年は雪が遅く、巣穴の出入り口がまだ雪で塞がっていなかったのと、風も弱かったのでナキウサギを観察するにはラッキーな日だったようです。
最後に、撮影中のY先輩。
費やした時間から蓄積された見識の一端を分けていただけて、感謝感謝の山行でした。本当にありがとうございました。