RECORD
RECORD

山岳記録

ベベツ岳 撮影登山 (2023.10.8~9)

投稿者:BMC

積雪期ピークハント

ベベツ岳 撮影登山 (2023.10.8~9)

 

ようやく十勝大雪の紅葉が色づき出したということで、連休中にソロの撮影登山を計画しました。

撮影のターゲットは①オプタテシケ山と星②日の出③雪とナキウサギ―の3本柱。(紅葉撮らんのかい)

連日で長時間撮影のためにガレ場に待機する上、星と日の出に関してはベベツ岳付近の稜線上にビバークして決行するつもりだったので、自ずとソロ山行となりました。15㎜の超広角はまだかわいい重さですが、鏡体だけで2kg超えの150-600㎜超望遠レンズを荷揚げしています。久しぶりの撮影登山だったため、気合いを入れて挑みました(*ノωノ)

8日7時 美瑛富士登山口をスタート。

     

足元がパリパリに凍っていました。時間が経つとドロドロの田んぼ状態になり、見た目ほど気持ちよくはない...。

 

しばらく進むと急登が登場。楽しくなってまいりました!

 

かなりすっ飛ばしていますが天然庭園を抜けて稜線をとらえました。冠雪してる!!でも足元がねちょねちょ。気持ち悪い。

 

しばらくすると一気に視界が開ける。青空、紅葉、冠雪で眼福。

 

出発から2時間ちょっとで見慣れた避難小屋に到着しました。(コースタイム×0.6)

避難小屋からすぐ降りた沢地形の場所では雪解け水が取れます。

 

石垣山の避難小屋に面した斜面でナッキー(ナキウサギの愛称)を狙います。

 

鳴き声が至る所からします。いっぱいいる割にここはカメラマンが少ない(上がるのがちょっと大変だし)。オコジョは...いないなあ。構えて秒でナッキーをパシャリ。あとは背景に雪を入れて狙う...。

 

前から見たらマヌケ面なんだよなあ。癖になります。

 

小屋で昼食を済ませ、14時半には小屋を出発です。

東側の紅葉が綺麗。念のため軽アイゼンは持ってきていましたが結局最後まで使いませんでした。

 

40分も経たないうちにベベツ岳にたどり着きました。オプタテがよく見えるここをキャンプ地とする!

トムラウシやニペソツも望める三ツ星ホテル(極寒)でございます。

 

16時前には東側のハイマツの陰にツェルトを設営完了。登山道脇にはフローズン・チングルマが群生している...。

雪が本格的に積もってしまえば見られない、ちょっとレアな光景かも。

 

しばらく夕飯を食べたりラジオを聞いたりして時間をつぶす。23時に外へ出ると、稜線はまさかのガスガス。エコーにもかかっていないガスが上がってきていたようです。肩を落としつつも、一瞬でも晴れることを祈って定点でカメラをセットし、月の出の23時40分ごろまで待つ。40分後、外へ出ると

 

おいおい晴れてんじゃん!!!!

 

慌てて画角を修正し、撮影に入ります。

こうして無事、オリオン座とオプタテシケ山の撮影に成功するのでありました。

 

それ以降は風も治まり、ぐっすり眠れました。温度計は持っていませんでしたがツェルトはバリバリに凍っていたので確実に零下は下回っていたと思います。自分の場合は厳冬期でもスリーシーズンシュラフ+シュラフカバーを付ければツェルトで眠れる体に改造してあります。安易にマネはしないでください。

9日朝、日の出もバッチリ。大勝利じゃ。

 

 

まあそうないだろうけど、クマが来なくてよかった~と内心ほっとしています。

凍った稜線に一張りのツェルト、映える映える。

冷凍チングルマとモルゲンロートに垂涎。

 

日の出後はぱっぱと撤収し、また懲りずに石垣山斜面でナッキー撮影に勤しみました。しかし2時間もすると飽きてきてしまう。

動物専門の写真家さんってすごいんだよなあ。まあ大抵高級な爆速AFの単焦点持ってるんだけど、うちにそんな予算はありません。

誰かお小遣いください。

 

避難小屋から約2時間で下山完了(13時)。また飽き性が発動し、途中からトレイルランモードに。

写活も充実し、良いトレーニングになりました。

 

おわり

文責  翔

pagetop