10月7・8日(土・日)の1泊2日の日程で、BMCのメンバー8人で道南の長万部岳・雄鉾岳山行に行きました。
初秋の道南で「きのこを採ろう!」というのが目的のひとつです。ほか、「北海道百名山のピークを踏みたい」、「道南の山に登ってみたい」、「今回はテントや小屋じゃなくて(珍しく)旅館に泊まれるのが楽しみ」など、それぞれの目的とお楽しみを胸に出発しました。
1日目:雨の長万部岳
雨の降る中、長万部岳の登山口には9時に到着。昼前には天気が回復する予報…ということで、雨具や長靴を装着して出発。結局、下山した14時まで雨は降ったり止んだりしながら降り続け、ずっと雨の山行となりました。
長万部岳は5合目までゆるゆると林道を歩きます。左右の枯倒木に目を光らせながら歩くと、きのこが…!あちこちに…!
たくさんのきのこを発見したものの、食べられるものと毒性のあるものを見分けるのはとても難しいことです。「疑わしきは食せず」が鉄則です。明らかに安全なブナハリダケだけを採りました(これは夜、旅館でお味噌汁になりました)。
5合目を過ぎると本格的な登山道となり、何度か沢を渡ったり、倒木をくぐったりしながら山頂に到着。
山頂はガスガスで体が冷えそうなので、写真を撮って早々に下山しました。下山時に一瞬、太陽の光が差し込み、大きな虹がかかりとてもきれいでした。
全身ずぶ濡れのわたしたちは、熊石の桝井旅館で体と装備を乾かし、おいしい食事とあたたかなお布団を満喫しました。
2日目:沢・岩・藪漕ぎの雄鉾岳
2日目はよいお天気となりました。
雄鉾岳はアイヌ語で「カムイ・エ・ロシキ(神々が群立するところ)」というかっこいい名がついた山です。標高は999.3mで距離は8㎞弱ですが、登った方々のログをみるとやけに所要時間が長い不思議な山です(その理由は登れば分かります…)。「おぼこ山の家」から登山を開始しました。
延々と続く沢沿いのトラバース。崩落して道が不明瞭なか所もいくつかありました(ピンクテープはついています)。
沢を抜けると山頂の岸壁が迫ります。ここを巻いて登っていきます。
通称「落石ルンゼ」。足元は岩や滑りやすい土。笹とロープをつかんで登ります。
ルンゼを登りきると「海見平」の絶景!日本海から噴火湾、羊蹄山も見えました。
しかし、ここから山頂までが笹の藪漕ぎ地獄…
山頂到着!みんながんばりました。
滑りやすい道を慎重に下山。
時折、遡上したサクラマスの姿も見ることができました。
雄鉾岳は前日の長万部岳の記憶を吹き飛ばすほどの激しい山でした。よい経験となる、2日間の山行を満喫しました。