知床五湖の海岸側にある氷瀑Kei’s Giftとぺセパキの滝を登りに行ってきました。
2/9 雪/海岸沿い強風
9:30岩尾別ゲート着-10:00出発-12:30テン場着-Kei’sGift偵察-16:00テン場着
岩尾別ゲートわきに車を止め知床五湖まで車道歩き。
除雪も入っていたので一時間ほどで五湖の入り口についた。三湖の北側までは散策ツアーの人たちのトレースあり、途中ショートカットしようとして樹林帯を突っ切ったが微地形が出ていたり木が濃くて歩きにくい。やや遠回りでもツアーのを使うのがよさそう。
三湖からは疎林の平原をラッセル。
Co.234.7ピークの南東側にテント張った。小ピークが海岸側からの風を防いでくれるので非常に快適なテン場。テント設営後Kei’s Giftの下降点偵察。Co.234.7北側の尾根をツボで降りれるところまで。立ち木に70mロープFixして尾根からの斜面を下降して滝の落ち口を見に行った。ロープ1本では落ち口まで下降できなかったのでもう一本の60mロープも持っていき1本目のFixロープ末端付近にある立ち木に再びロープFix、30mほど下降すると滝の落ち口見えた。
アプローチはこの場所でよさそうだったのでこの日は偵察のみでテン場に戻った。海岸側は海から吹き上げてくる風で終始風強い。
2/10 曇り/海岸沿い強風
テン場は無風。海岸沿いの崖に出ると強風。Kei’s Giftは4Pほど、 登攀に3~4時間はかかりそうでこの強風の中ハンギングビレーは厳しそうなのでこの時点でKei‘sGiftの登攀はあきらめた。せめて氷瀑上部のセクションだけ見れればと思い前日Fixロープ張った斜面をアイゼンつけて降りれるところまで降り、右側の沢地形の中に生えている立ち木に70mロープ Fixして偵察。
ロープいっぱいぐらいでWI3ぐらいの氷が出てきた。滝の落ち口にも立ち木あり、この立ち木までロープ折り返しで懸垂して落ち口にロープFixするのがよさそうだった。その後まだ時間あったのでKei’s Giftの1本北東側の沢地形の下にあるらしいぺセパキの滝を探しに行った。目星をつけた1本目のルンゼは下はスラブ状の岸壁で氷瀑はなし。もう1本北東側の沢型をツボで下降し滝の落ち口らしきところから立ち木にロープFixして懸垂下降したところ氷瀑を見つけた。これがぺセパキの滝のようだ。
滝の中間ぐらいまで降りて状態確かめてから登り返した。氷薄くもろいがつながっていたので翌日下山する前に登ることにした。
沢型登り返す途中で踏み抜いて水源発見。ぺセパキの滝源頭。プラティパス持ってきていたので水を汲んでこの日の調理&翌日の行動水とする。登る予定の滝の水で調理をするという贅沢。
2/11 曇り/海岸沿い弱風
6:30テン場発-7:30ぺセパキの滝登攀開始-9:30登攀終了-10:20テン場着撤収準備-11:00下山開始-12:30車着
ぺセパキの滝(30m)WI4
落ち口右岸側の立ち木に60mロープFixして3人順番で懸垂下降。氷瀑の下は沢型の雪田になっていた。
1Pで一人リード、後続2人は氷もろいため落氷のリスク考えて一人ずつフォローで登った。ほぼ中央のラインを登った。上部2mほど垂直の部分があった。全体的にもろく表面の氷を壊すと中が空洞のところも多かった。
登攀終了後テン場に戻り帰る準備を済ませて下山開始。三湖まではところどころ残った2日前のトレースを使いながら、三湖からは素直に散策ツアーの明瞭なトレースを使いフィールドハウスまで。車道はやや下りなので行きよりも楽だった。