当初は日高で沢泊を予定していたものの、悪天候だったため、山域を大雪山系に変更。北海道の山谷では!!で紹介されている赤岳沢(雄滝の沢)を1泊2日で遡行した。
このコースは石狩川を渡渉し、流星の滝を右岸から高巻き、落ち口から少し進んだポイントに懸垂下降するところからようやく始まる。
高巻きは総じて悪い。流星の滝落ち口までにピンテや残置ロープが何箇所かあったが、腐った木や抜けそうな草、浮石が多くミスったら流星になる気の抜けないシーンが続いた。ルートファインディング力も試される。他パーティーの記録にも「!!よりはるかに悪く楽しい沢」「沢登りの醍醐味が揃っている辛めの茗渓」とあり、納得がいった。
赤線のルートから流星の滝を高巻く。
7時半行動開始。観光客に通報されないことを祈って石狩川を渡渉する。(稀にあるらしい)
残置もところどころあるが、悪い。
高巻きから1時間半で懸垂し、入渓。
入渓してさっそくハンマー投げで滝を突破する。水が冷たい!
赤い床と苔の壁が迎えてくれる。
河原歩きと適度な小滝もあって楽しめる。
14時にはCo1280の三俣に到着し1日目は行動終了。5人でタープを一張りした。ペルセウス座流星群を眺めながら、就寝。
2日目も面白い滝やちょっと手強い滝が連続する。
草付きは全部ボロボロ、絶対に落ちてはいけない。
チョックストーンの難所はお助け紐だけで突破成功!
30m滝、Co1350~15301は高巻いた。途中いやらしいトラバースもあり、先頭が横懸垂し、後続はフィックスロープで確保しつつ突破した。
しばらく進むと、核心の凱旋門が奥に見える。
凱旋門は左岸側壁から高巻く。2ラインから登攀した。
浅打ちハーケンを一瞬だけ信じて登る。足も手も泥で滑る、掴む草根っこはすぐ抜ける。A0を交えつつなんとか突破。
核心部を抜けると雪渓に到達した。ひんやりした空気と水が美味い。
縦走路に詰め上がり、赤岳に登頂した後、夏道で銀泉台に下山した。
2日目は5時半~13時20分で行動終了。
下山後は北見で焼肉!
お疲れ山でした。